2006年12月25日

クリスマスに観た映画

あ、正確にはイヴに観た作品。

ポーラー・エクスプレス
ポーラー・エクスプレス

1作目はこれ。
サンタを信じない少年の前に現れた
北極点行きの蒸気機関車「ポーラー・エクスプレス」
車掌が誘うまま少年はその列車に乗り込んだ。
多少CG加減が気持ち悪くもあるが、、(笑)
普通にハラハラドキドキワクワクを楽しめる
超スタンダードなクリスマス映画です。
トム・ハンクスが5役を演じるのも見所。
こうゆうのは何も躊躇わず子供に見せたい作品ですね。
子供は居ないけど、、(苦笑)

■ポーラー・エクスプレス■



SURVIVE STYLE 5+ プレミアム・エディション
SURVIVE STYLE 5+ プレミアム・エディション

でもって2作目はこれ。
あたし的にはこれもクリスマス映画の1つ。
色んな人の物語がオムニバス形式で入り混じり、、
でも夫々がちゃんと繋がってる。
何度殺してもパワフルに蘇ってくる妻と
壮絶な格闘を続ける浅野君。
催眠術で鳥になってしまった岸部一徳。
小泉今日子に阿部寛、麻生祐未に貫地谷しほりに荒川良々…etc.
全体的にサイケな感じと物語の内容は大好き♪
くだらなさの中に潜むメッセージが強く響きます。
よくある見え透いた中途な作品なんかより全然マシです。
だけどどっちかというとこの映画は、
BGM(Music&Movie)として楽しめる感じが強い?
特にクリスマスの日に大きな靴下から現れる浅野君の妻。
このあたりの演出はなかなか素敵です♪

■SURVIVE STYLE5+■
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2006年12月11日

ロング・エンゲージメント



映画ネタが続きますが、こちらはレンタル。
劇場で観たかったんですよねぃ、これ。
んでやっぱあたしはジャン=ピエール・ジュネの世界は好きだと実感。
モノトーンで暗い感じの戦場と、セピアで温かい光に満たされた
フランスの片田舎の場面とのコントラストは素晴らしい。
そして合間合間に訪れる「クスッ」っと笑える様な
ブラック(?)ユーモアが物語全体を調和してくれる。
そしてアメリ同様、オドレイ・トトゥも彼の元では
一層引き立つと感じた…(って他の作品を観たわけではないが。)
例えるなら蒼井優の魅力を引き出せるのは岩井俊二しか居ない…。
オドレイ・トトゥの魅力を一番知るのはやっぱり彼なのかな…と。

物語はオドレイ演じるマチルド(マチルダみたいだ…笑)が、
戦死したとされる恋人の生存を信じて彼を探すといった内容。
しかしこれがなんとも難解、、というか、、話自体は
進むに連れて謎が明かされていくのでまぁ面白いんですけどね、、
ただでさえ覚え難いフランス人の名前が
わんさか登場するので、生半可な気持ちで挑んだら
なかなか話に着いて行けないのですよ…。
きっとリベンジすること請け合いです(苦笑)

ま、いずれもあたしが彼の作品に求めるところは
物語の内容よりも、誰もが共感できるような日常や、
心理状態の描写。ちとした心温まるエピソード。
そして皮肉っぽいコミカルな表現…etc.
特に好きなシーンは復讐の結果死刑囚となった
女性に遅れて届いた恋人からの手紙。
「復讐なんかやめろ!」と。
この不条理がなんとも切なく、、(涙)
正直あまり期待はしていなかったのだけど、
なかなか楽しめた作品でした。

ロング・エンゲージメント
ロング・エンゲージメント
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2006年12月10日

プラダを着た悪魔



メリル・ストリープの老獪な演技は勿論だけど、
何と言ってもアン・ハサウェイが So Cute♪
序盤の冴えない衣装の時も可愛いし、
この作品の真骨頂ともいうべき
中盤からの彼女のドレスアップした姿は何とも美しい。
ま、逆に言えばそれ以外には見所は無く、、
よくありがちなドタバタコメディ。
まさに”娯楽”映画ですね、、。
きっと女性はこうゆうの好きなんだろうなぁ。
劇場も女性比率が多かった様に思う。

いずれも女性上位時代なんだなぁ…と思った。
彼(恋人)の誕生日も緊急の仕事で祝えず、
出張先では別の男と一夜を共にし、、、
なんか一昔前まではヤローの行動ですよねぃ。
あたしみたいな古い”おつむ”の男には
なかなか生き難い時代ですわ…(苦笑)



とにもかくにもアン・ハサウェイの可愛さは必見!
確かにアメリカ人ってよりはフランス人って感じかな。
今後の彼女の活躍に期待です。

■プラダを着た悪魔■
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2006年11月13日

エコール -INNOCENCE-



まさに”変態”な映画だ(笑)
それは変わりゆく状態の意でもあり、
異質という意でもある。

高い塀に囲まれ外界(異性)との接触を絶たれた
美しい森の施設で共同生活を送る少女達。
皆同じ白い衣装で身を包み、リボンの色でその年齢を見分ける。
イリスもまた新しくこの施設に新入してきた少女だ。
互いがリボンを引き継ぎ、また新たな1年が始まる。

イリスは何故自分がここに居るのかわからず、
しきりに弟のことを尋ねるが、
次第にその生活に馴染んでいく。
イリスと同じ年に新入した別の少女は
いつかここを脱走するとイリスに話す。
アリスはとある”審査”に合格することを望み、
イリスの世話をする最年長のビアンカは、
毎晩秘密の場所へ赴いた…。

一見、ワクワクさせられる設定の様ではあるが、
そんな展開は期待してはいけない。
少女達の夫々は色んな想いを抱きながらも、
物語は実に淡々と進む。そしてその背景にある
モノの意図さえ明確に記されぬまま物語は終わる。
こうゆう映画にあえて意味は見出さなくてもいいんだろう。
いずれも白衣の少女達の瑞々しさ…
特に夜中眠れず指をくわえて一点を見つめるイリスの表情や、
緑豊かな自然のバランスの中に均等に存在する、
明らかに作為をもった無機質な街灯…
そういった描写がなんとも印象的だ。



内容は論理的に理解し難いけど、
どこか惹かれる魅力を持った作品だと思った。
事実DVDとかも欲しいけど、、
ちと誤解を招きそうだなぁ…(苦笑)

■エコール■

ミネハハ
ミネハハ/フランク ヴェデキント
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2006年10月23日

フラガール



昭和40年、福島。廃れゆく炭鉱と、
復興のため企画されたハワイアンセンター
(現スパリゾートハワイアンズ)
を取り巻くお話。

松雪泰子、豊川悦司、蒼井優…と、
キャスティングはなかなか豪華な感じ。
でも個人的には軽薄そうな鼻筋の
松雪泰子はあまり好きではない、、(苦笑)

内容は炭鉱に誇りを持つ町民の、
ヒューマンちっくな部分と、
そこで育った娘達のダンスに取組む
スポ根的要素が織り交ざった感じ。
あたし的にはその辺がちと中途半端な気がした。
例えると「ALWAYS 三丁目の夕日」と、
SWING GIRLS」を足して2で割った感じですかね。
あと、泣かせよう的演出が少々くどい…のと、
テンポも少々緩いのがあたしにはマイナスですな。

いずれも昭和40年という時代は、
自身が生まれた年と10年も離れてない…
なんて考えてみるとなんだか妙な感じなんですよねぃ。
伝わるかわかんないけど、家の外の脇によくあった
木材で四角く囲まれてブリキの蓋が付いた
ゴミ捨て場はとても懐かしかったです。

■フラガール■
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2006年09月19日

日本以外全部沈没



タイトルだけで惹かれましたね(笑)
先の「日本沈没(原作:小松左京)」はリメイクだけど、
公式パロディのこちらは初の映画化(原作:筒井康隆)。
監督は「イカレスラー」「コアラ課長」等
でお馴染みの河崎実。

内容はタイトルまんまで、じつにくだらない…。
且つ、映像もキャストも貧乏くささ丸出しである(笑)
これを劇場で観る必要性はないのだけど、
あえてレンタルするかも疑問なので、
劇場で観ておこうと思った(苦笑)

率直な感想は社会科の授業みたいな感じだ。
北方領土は日本なのか?竹島は?尖閣諸島は?
日本の小泉安泉総理に群がる各国の首脳達。
彼らを皮肉たっぷりに滑稽に描き、、
暴落する外貨に高騰する食品、日本の自給率、、等。
挙げ句の果てにはGAT(Gaijin Atack Team)を設立、
日本に馴染まない外国人は国外追放する法案等、
外国人制圧に乗り出す小泉安泉総理、、。
いずれもコミカルに表現されてはいるが、
その1つ1つは結構リアルだ。またそれらは
日本について考えさせられる内容でもありなかなか奥深い。
だからといって初めからそれをこの映画に求めては駄目で、
あくまで”くだらなさ”の中にそれを垣間見るのが
この映画の正しい鑑賞の仕方だろう。
ただ1,800円払う価値があるとは思えないが、、(苦笑)

小学校の社会科の授業に
こうゆう作品を生徒に見せる様な
粋な教師が少しでも居て欲しいものですな…。
下手な授業より十分伝わるのではなかろうか…と。

日本以外全部沈没?パニック短篇集
日本以外全部沈没?パニック短篇集
筒井 康隆

■日本以外全部沈没■
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2006年09月14日

ZガンダムIII -review-



「…核の用意はしておいた。
 地球の主要都市二三十には打ち込める量だ。
 …お前はモノの頼み方も知らないようだな。
 …しかしジャミトフとの先約もある。
 ここではジャミトフ次第と言っておくが、
 エゥーゴの艦隊が牽制してくれると言うのなら、
 核も使わず平和な宇宙にする事を目指す。
 今日は楽しかった。…やってみるさ。」

やっぱりこのシーンが最高ですね。
シャア(エゥーゴ)とハマーン(ジオン)の交渉のシーン。
とかく二十歳とは思えないハマーン・カーンの
政治手腕とその懐の深さが伺えます。
そして何といっても自分を捨てた男に対して
頭を下げさせるという、女のプライドというか、、(笑)
この時のシャアは全くもって滑稽ですな…。
終盤のモビルスーツ戦でも同様だけど、、(苦笑)

てことでDVDが届いたので再度鑑賞してみた。
繰り返しになるけど、やっぱ端折り感は否めない。
余計ハマーンの行動力が目立つ作品になってます…。
シャアにシロッコにジャミトフに対等に対峙し、
幼いミネバには母のように接し、、
そして自らモビルスーツも操るという、、
ハマーンのその振る舞いは素敵です♪(笑)

全般を通して言えば因縁めいた
ジェリドvsカミーユの描写もないし、
エマvsレコアの箇所もさらっと流されてます。
「カミーユ、貴様は俺の…」(byジェリド)
「辱める…」(byレコア)
この有名な台詞はカットされてますしね、、。
あと個人的に好きな、カミーユがハマーンに
情を抱いて仕留められなかった描写や、
サラがシロッコを庇って戦死した際に、
カツがシロッコの逆鱗に触れ、危うく撃沈される
ところを意識的にレコアが庇った箇所。
それをカミーユが指摘する場面もなかったです。。
そしてラストは言うまでもなく、、。

富野監督が言ってたけど、テレビ版のZを作っていた頃は
彼自身、精神異常を来していた(?)らしく、
それが作品に反映されてあーいった
救いようのない内容なっていると…。
だから劇場版では内容を陰から陽に試みた…と。
それにしてもせめて最後(III)位、
2時間超過でも良かったのでは?と思いますけどね。
やっぱりあたしはテレビ版の方が好きです。

機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-
機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-

■機動戦士ZガンダムIII ??星の鼓動は愛??■
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2006年09月11日

ユナイテッド93

今まで生きてきた中で、
あれ程衝撃的な映像は他に思い当たらない。
特に2機目が世界貿易センタービルに
激突した瞬間はあたしもリアルに見ていた。
非武装の旅客機が一瞬にして
大量殺人兵器に変貌した瞬間…。
同じ人間が発想した事だと考えると驚愕するばかりだ。

9.11モノとしては近日公開の
ワールド・トレード・センター」とは違って、
こちらは実在する人物や無名の俳優を起用する等
ドキュメンタリーちっくな内容になっている。
誰に焦点をあてるわけでもなく、
管制塔や軍のパニックとハイジャックされた
航空機の1つにおける乗客乗務員の動向を淡々と綴る。
これを評価するのは難しいし、
そうゆう作品でもないんだろう。

いずれもジハード(聖戦)という価値が
近代になってその存在を大きくしているなら、
なんとも嘆かわしい時代なんだろう…と。



■ユナイテッド93■
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2006年08月28日

太陽 The Sun



日いずる国の象徴。

ヒトラー、レーニンに続く、
20世紀の指導者を描いた三部作の最終作。
アレクサンドル・ソクーロフ監督作品(ロシア映画)。
終戦前後における昭和天皇の数日間に
焦点をあてた内容となっている。

特に昭和天皇演じるイッセー尾形の演技は圧巻。
全般にわたって見せる物静かで弱々しい言動と、
時折見せる少年のような愛らしい振る舞いは
なんとも味わい深い…。

いずれもこの作品で描かれる彼(ヒロヒト)の姿は
イッセー尾形の演技も相まってまさに”滑稽”である。
だからってそれは決して悪い意味でなく、
そこに一縷の愛着を覚える。
そんな作品だと思った。
もちろんそう思えるのはあたしが
神格化されていた当時を知らない世代だからで
余計フラットに鑑賞できたからだろう。
世代によっては違う見解があるのかもしれない。

個人的に好きな作品に入る。
ただこれを観るにあたっては
オフィシャルサイトなんかで事前知識が
あったほうがより楽しめると感じる。
加えて巨匠へのオマージュとある通り、
全般的にテンポが緩くセピアなイメージなので、
睡眠不足で臨むのは勇気がいる行動かと…(苦笑)

映画『太陽』オフィシャルブック
映画『太陽』オフィシャルブック
アレクサンドル ソクーロフ, Aleksander Sokurov

■太陽 The Sun■
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2006年08月13日

ブレイブ ストーリー



原作は読んでないけど、
大作(原作)を2時間に纏めるのは
やっぱり難しいんだなぁ…てな感じでしたね。

原作を忠実に再現しようと試みて
反って中途半端に仕上がった気がします。
加えて低年層を意識した感も否めません。
大人にとっても子供にとっても消化不良な内容かと、、。
楽しみは声優が誰だ?って考える位?(苦笑)

2時間の映画に収めるならテーマを絞るなり、
”映画なり”の多少のデフォルメは必要なのかなぁ…と。
でなければやっぱ初めから3部作を目指すとかね、、。
ま、前例はガンダム位しか思いつかないけど…。
でもたまには邦画でもそういった大作モノが
あってもいいと思うんだけどなぁ、、。
ブレイブ??も3部作に出来る位の内容はあるように
思えたから、そう考えるとちと惜しい気もします…。

ブレイブ・ストーリー (上)
ブレイブ・ストーリー (上)
宮部 みゆき

■ブレイブ ストーリー■
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2006年07月31日

helpless



何の前提知識も持たず映し出された映像に
どこか懐かしいものを感じた。
田舎でもなく都会でもない、どこか垢抜けない街の情景…。
そして駅舎が映された瞬間、
無意識の記憶は一気に意識化される。

北九州を舞台にした浅野忠信初主演作品。
仮出所中の片腕の安男を演じる光石研、
監督、青山真治も北九州出身である。
物語はその安男の妹、ユリ(辻香緒里)と
安男の幼馴染みの健次(浅野忠信)を中心に展開する。
たった1日を80分に収めたシンプルな内容だ。
粘る夏を思わせるような初秋の青い空と、
それとは対照的に描かれる”多種多様”な暴力…。

「殺したん?」
「しゃ??しぃ!」
「投げれっちゃ!」
「きさんくらすぞ!」

あたしにとっては懐かし北九弁が飛び交う。
これ程チンピラが似合う街も珍しいと思った(苦笑)
しかしそんな土地であたしも18年育ったのだ…。



この映画から監督の意図を汲み取るのは容易でない。
だから誰にもお勧めできる映画ではないだろう。
物語は何を伝えるわけでもなく、
適度な演出もないままただただ淡々と進む。
そしてふいに取り入れられるやけに古めいた効果音が
この物語にやりきれない虚しさを際立たせる。
浅野君演じる健次の優しさと同時に併せ持つ危うさ…。
その境界の妙を表現できるのは
まさに彼(浅野君)の真骨頂だと思う。

Helpless
Helpless
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2006年07月11日

やわらかい生活



粋(イキ)のない下町。

劇中そんなキャッチフレースで称される蒲田。
実際、粋(イキ)があるかないかはよくわかんないけど、
あたしにとって”蒲田”という町は
とても特別であり、とても思い入れがある。
過去も今も、きっと未来も切り離せない場所。
内容はどうあれこれを観ないわけにはいかない…と(苦笑)

駅前のロータリーに屋上の観覧車、
タイヤ公園や焼肉の弘城に南蛮カレー(笑)
お馴染みのスポットが登場する。

物語は鬱病の35歳(独身)優子を演じる
寺島しのぶを中心に、彼女をとりまく男達。
加えて福岡から出てきた従兄のトヨエツを交えて展開する。
ここでその地名が登場するのもなんだか縁を感じた。
明太子の朝ごはんや「食べり」という方言が懐かしくもあり、、。
いずれもその役どころから自らも体調を崩したという
寺島しのぶの演技はまさに迫るものがあった。

きっと色んな見方があるだろうけど、
改めて歳を取るという事は厳しい事だと思った。
それは容姿や体力的なことではない。
たいしてしがらみも背負わず生きる者にとって、
一通りの”術(すべ)”を知ってしまえば何の高揚もないのだ。
まさにトヨエツが熱唱した尾崎のダンスホール…
「慣れた手つきで火をつける」
その一節に尽きる。
幾ら異性と交わろうとあの頃の高揚感はない。
しかし”それ”を求めてしまう性(サガ)。
彼女は”それ”を食事をするようなモノだという。
そして”それ”は改めて自身の存在価値を見出す結果にも、、。
なんとも言えぬもの哀しさを漂わせる。
なる程、蒲田と近しいイメージかも知れない。

一番身近なものを作り素直に愛するよりも、
一定量の距離に心地よさを感じる大人達の理不尽さ。
しかしいざ心を開けば開こうとするほど
全ては望まぬ方向へ転がってしまう。
だからってそれをなんとなく理解もしている。
何もかもが中途半端で、、嫌気がさしてしまいそうだ。
いや、けれど全てが嫌ではない。
そんな暮らしの中にも優しさは埋もれている事も理解している。
それは心地よくもあり、そして悪くもある…。

惰性の日々だ。

イッツ・オンリー・トーク
イッツ・オンリー・トーク
絲山 秋子

■やわらかい生活■
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2006年06月20日

花よりもなほ



「桜は来年も咲くために散る…」

元々浅野君が出るという事で
あたしの鑑賞リストに挙がった作品だったが、、
当の本人の登場はほんの少しでしたねぃ…(苦笑)

前作「誰も知らない」で一躍時の人となった是枝監督。
今回は前作と打って変わって豪華キャストです!
岡田准一/宮沢りえ/古田新太/浅野忠信/加瀬亮/寺島進…。
そして前作から引き続き登場している面々を見ると、
この監督の嗜好が伺える。

いつだかの予告編でのこの映画の印象は、
「仇討ち痛快コメディ♪」
みたいな感じであった…。事実そうとも言える。
所謂”忠臣蔵”をコミカルに皮肉った内容とも言えなくもない。
けれど、やはり監督が伝えたかった真意は、
きっと見る人が見ればわかるだろう。

いずれも長屋で暮らす人々の貧しくとも
活気ある暮らしはやはりあたしには羨ましく思う。
今よりも明確な格差が存在したあの時代と、
平等を説きながらも明らかに格差が広がる現代。
上っ面のキレイごとを並べる事が本当の幸せだろうか?
そんな事を考えさせられた…。
そして受け入れていく事、前向きに捉える事の意味。
あたし的には加瀬亮演じるそで吉の下した判断は
とても切なくとも清々しい思いであった。

先にも書いたが忠臣蔵、生類憐れみの令、仇討ち制度、、
といったものが前提知識としてあればより楽しめるだろう。
ただ、どちらかというと、ゆるい作品であり、
盛り上がりや高揚感にやや欠けるきらいはある。
そうゆう面では評価は別れるところか?(?)
いずれもあたし好みの作品である事は変わりない。

■花よりもなほ■

P.S.
それにしてもジャニーズの肖像権に対する
取組みは徹底していると改めて感じた。
サイトに予告編もなければキャストのページも
岡田君だけスケッチとは…(苦笑)
posted by mfa at 12:33| Comment(0) | TrackBack(1) | movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月15日

誰も知らない



WOWOWでやってた。あたし的には満足♪
あれだけ騒がれた映画なので
内容は言うまでもないですかね、、。
1988年に起きた「巣鴨子供置き去り事件」を
モチーフにしたフィクション。
親に半ば見捨てられ、学校にも行かずに暮らす、
幼い兄弟達の日々を淡々と描く。

現代版”蛍の墓”という表現も確かにある。
サクマドロップがアポロになっているという…。
そしてただただひたすら四季を通じて生きる様。
都会の中にあるほんの僅かな自然。
ベランダに無造作に置かれた
カップラーメンの空きカップから伸びる新緑、
…そこから望む青い空と白い雲。
そういった描写に”生命力”といったものを強く感じた。
河瀬直美監督の作品にも似ていると思った。
ドキュメンタリーちっくな作風も含めて。

決して自由と責任を区別してはいけない。
大人になり自由であるという事は
逆に責任を持つという事だと改めて思った。
それをわかっていない自由且つ無責任な母親と、
不自由で責任まで負わされた子供…。そんな事を考えた。
この物語のように置き去りにしないまでも
そんな感覚の親が増えている様な気がしてならない。
無論あたしもそうなるかも知れないとも…。

いや、、、違う?

むしろ親なんて昔から結局そんなもので、、
というか人間自体、そんな崇高な生物ではなく、
やはりそれを補うべくコミュニティといったものが
今の社会になくなった結果だとも思えてならない…。
なんだか何度も同じ様な事を言っているが、
やっぱりあたしの場合そこに辿り着くんだよなぁ…(苦笑)
現にこの作品に登場する子供達は
所謂”ご近所”に認知されていないのだから、、。
子供を隠さなければならない結果に至る事自体が
ことの本質ではないだろうか?

いずれも子供達の演技の巧妙さが
この映画の印象を良くした理由だろう。
(それはきっと監督の力量にも関与するのだろう)
長女の言葉に発しない心情を表した表情や、
次女の訴えかけるような眼差し…。
特に次男(しげる)が初盤に見せる落ち着きのない…
それでいて愛くるしい演技はとてもリアル過ぎる…。
(てかそもそも彼の”素”なのか?…笑)

誰も知らない
誰も知らない

■誰も知らない■

P.S.
映画を観ているときにずっと
心臓の鼓動音のような音が鳴っていた…
ように思えてならないのだけど、、
気のせいかなぁ…?
posted by mfa at 19:18| Comment(2) | TrackBack(1) | movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月30日

下妻物語



なにげにTVでやってましたね。
てことで以前の記事(旧Blog)から拝借…。

深キョンがロリロリなんだけど、
性格が超クールでかなり笑える♪
多少先は読めるものの、テンポは小気味良い。
アメリちっくなとことかね…。ほら、
急に現実世界から抜けちゃうみたいな…とことか。
表現し難いけど…。そうゆうの良かった。
うん、やっぱ作り方はアメリっぽい。

”不幸を背負うより幸せを勝ち取る事のが勇気が居る!”

忘れたけど、そんな感じの台詞はちとジーンときたかな。
それを子供(深キョン子供時代)が自身の母親に向かって
言い放つシーンとか相当笑えた♪
「あなた何歳?」(深キョン子供時代)
「33歳」(深キョン母)
「ギリね…」(深キョン子供時代)
確かこんなやりとりだったかと…。
そしてそれは自身へも問いかける…。
「あなた何歳?」(深キョン子供時代)
「17歳」(現深キョン)
「最悪ね…」(深キョン子供時代)

ま、観た人じゃないと伝わらないか…。
あとは少し「趣味」と「仕事」に対する考え方とか、
そうゆうところはちと考えさせられたり…。
あたし的には全然満足な作品でした♪

下妻物語 スペシャル・エディション 〈2枚組〉
下妻物語 スペシャル・エディション 〈2枚組〉

■下妻物語■
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2006年05月21日

間宮兄弟

mamiya

正直期待外れだなぁ…。
江國香織に豪華なキャスティング。
佐々木蔵之介/塚地武雅(ドランクドラゴン)
/常磐貴子/沢尻エリカ、、
それに負けてしまったかな、、(苦笑)。

以下、辛口(あくまで主観)。

あたしが映画に求めるものを表現するのは難しいが、
やはり時間や金銭といったものへの対価は欲しい。
これにはあたしが映画として求めるものがなかった。
ストーリー性は全く弱いし、笑わせるにも中途半端。
確かにクスッと笑えるところはある。
でも2時間ずっと当たり外れのあるコントを
延々と見せられている様で観ているのが退屈だった。
こうゆう系に2時間も必要ないと思うんだけどなぁ…。
初めて塚ちゃんを観た人なら違った感じ方になるかもだけど、
彼の演技も結局はねるでやってる事と大して変わりない…。
それが余計痛々しいというか…。
(塚ちゃんは悪くないのだけど…)
芸人が映画でも芸人をやっているというかね、、
芸人が映画で役者をやるなら意味があるんと思うんだけど、、。
これならちゃんとした俳優を使った方がまだマシだったろうとか。
結局あたしには沢尻エリカちゃんが可愛いかったのと、
(この子はどんどんキレイになってく感じだな)
常磐貴子の役所が少々面白かった位しか印象がないな(笑)

「間宮兄弟はどこにでも居る」

…いや、居ないでしょう、幾らなんでも(苦笑)
原作は読んでないから、どこまで忠実なのかわかんない。
だけどもし内容にそれ程差異がないとしたら、
これは江國香織の作家としての、女としてのエゴにしか思えん。
少々オタクな感じのモテない30代の独身兄弟の無垢さ(?)
のようなものを表現したかったのかもしれないが、
その演出に無理がありすぎる…決してリアルじゃない。
仲が良さを表現するにも、イマイチ表面的に思えるし、、。
そんな兄弟が簡単に美女2名とカレーパーティ♪
ってのも、あっても勿論いいが、展開が安直過ぎる。
無論フィクションだとわかっていても、
あたしにとってはそれを割り切れない位の酷さだ。
やっぱり女性が男を描くにはこれが限界なのかもしれない。
兄弟の表面的でキレイな面だけじゃなく、
もっと陰湿な部分も欲しかった。
そうすればもっとマシになった様な気がする。
もしかしたらこの不快感は森田芳光のせいかもしれないが、
いずれも彼の作品はもう観たくない感じかな。

隣がたいして面白くないとこで大袈裟に笑うし、
独り言は言うし、、、それもうざかった…。
隣がそうゆうのだと、かなり萎える(苦笑)

間宮兄弟
間宮兄弟
江國 香織

■間宮兄弟■
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2006年05月03日

きみに読む物語

rachel

素直に楽しめた作品。
洋画音痴なので俳優さんとか殆ど知らないのだけど、
特にアリー役のRACHEL McADAMS(レイチェル・マクアダムス)の
奔放で古き良きアメリカの時代背景を映した演技は好感持てた。
見た目は好みでないんだけど、何故か惹かれたなぁ…(笑)
しかし、Amazonのレビューは酷いな…。
一見尻軽な感じの彼女の行為をあまり思わしくない人達も居て、
要はエゴ剥き出しの駄作…みたいな感じで(笑)
なので評価は極端に別れる感じですかね…。
確かにあたしだって特別な映画にはならない。
でも、ちゃんと泣いちゃったしな…。
歳という事もあるのかな?(苦笑)

これに限らないけど、
こうゆう老いてゆく事を伝えるとか、
直接的でなくても考えさせる内容の洋画は色々思いつくんだけど、
邦画はあまり見当たらない(知ってたら教えて)。
もちろんマイナーなやつではあるかもだけど、
マイナーだと意味がないんだよなぁ。
例えば「セ○チュー」とか「いま、○いにいきます」とかね、
そうゆう意味ではあまり好かんのですよ(主観故)。
あぁゆう老いもさせず、若いまま死なせて、
なんだか見てくれだけキレイなまま終える内容というのが…。
老いる事が美しいと伝える邦画は少ないんじゃないかなぁ…と。
そういった邦画が先の売れちゃった邦画のように大衆化すれば、
もっと心のケアが出来そうな気がするのです。
身近に祖父や祖母が居ない環境で育つ家庭が多いからこそ、、。

きみに読む物語 スタンダード・エディション
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2006年04月24日

スチームボーイ -STEAMBOY-

steamboy

WOWOWで放映されていたので観る。

大友克洋といえば「AKIRA」が有名だ。
そのスピード感や音楽に圧倒されつつ、
少し中だるみというか、
終盤はやけにしつこかった記憶があるが(笑)
それでも当時は衝撃だった。
その後は「老人Z」も観た。
コメディタッチでありつつも、
これも高齢化社会をテーマにする等、
大友克洋のメッセージ性を強く感じた。
メトロポリスはまだ観ていない。

さてスチームボーイ。
「AKIRA」の時のような衝撃はないが、
それなりに飽きずに観ることはできる…かな。
産業革命まっただ中の英国を舞台に様々思惑が交錯する。
科学とは?発明とは?家族とは?国家とは?
そして決して答えは強要しない。
それは観た者がいかようにも捉えればいいだけだ。

いずれも彼の描くスピード感(疾走感)や、
独特のタッチは好きだ。
特に女性の描き方は誰に媚びるわけでなく、
宮崎モノのそれとはまた違った魅力だ。
人間の陰陽の描き方(表現)が好きと言うか、、
言葉では難しい…(苦笑)

正直…悪くない。という表現かな。
面白くないわけではないのだけど、
イマイチ高揚感には欠ける…。
あくまで主観。

スチームボーイ 通常版
スチームボーイ 通常版

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2006年04月18日

かもめ食堂

kamome

いつの間にか公開劇場が拡大してますな…。
てことでさっそく月曜日からチネチッタ行ってきました。
人少ない…、20人は居なかったな。うん(笑)

素直にほんわか穏やかに笑顔になれる作品ですかね。
ちとしたSFちっくは不要な様にも思えましたが、
とかくもたいまさこさんがなかなかツボでした。
最後は首紐付いた猫まで預かっちゃうし…(意味不明…笑)
いずれもフィンランドの自然や市場の色彩が
とても鮮やかできれいでしたね。
これ見たらきっとフィンランドに行きたくなります。
定番のアラビアのTEEMAやロールストランドのOrigo
(今はどちらもiittalaブランドですが…)
あたしの憧れAntti Nurmesniemiのコーヒーポットと…、
北欧雑貨も盛りだくさんでした。

anntiN

珈琲にシナモンロールにおにぎり…。
お腹を満たして鑑賞に望みましょう♪(笑)

かもめ食堂
かもめ食堂

■かもめ食堂■
posted by mfa at 11:28| Comment(9) | TrackBack(13) | movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月14日

ポリー・マグー お前は誰だ?

pmagu

Qui etes-vous Polly Maggoo?

一応カテは映画なのですけど、ことの始まりは、
ズバリ!このポスターに殺られちゃいましたネ…(苦笑)
オリジナルは確かすごい値が張るんですけど、
あたしのはレプリカなので…。
トイレに貼っております♪

pmpos

VOGUE誌のアート・ディレクターも勤めた写真家、
ウィリアム・クライン初の長編映画(1966年フランス)。
内容は少し難解…というか、
決して万人受けする映画じゃないです。
一応コメディ(っぽい?)ですが、
当時流行の”モード”を皮肉ったメッセも入っているとか…。
やっぱりこの手のはじっくり見るというよりは、
BGM(Movie)としての使い方がBetterかなぁ。
とかく当時のファッションとか、60年代おふらんす…
な感じが好きな人は楽しめる…かも?(?)

ポリー・マグー お前は誰だ
ポリー・マグー お前は誰だ
posted by mfa at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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